新車の運転にワクワク

結婚して子どもが産まれたけれど、車を持っていなかった私。 義母が車を売却し買い換えるからと、今まで乗っていた白い軽自動車を譲ってくれた。

生まれて初めての自分の車。 でも、ペーパードライバーなのに私だけでなく、いきなり子どもも乗せて走ることになる。 不安は大きい。

何度かそれに乗って出かけ、慣れてきたそんなある日。 突然、信号待ちしていたらエンジンが止まり、そしてかからなくなった。 パニックになる私。 子どもも乗っている。

後ろの車にクラクションを鳴らされるが、どうしようもない。 車の通りも多い道路のうえ、中央分離帯もなく、車から降りるわけにもいかないのでそのまま乗っているしかなかった。

すると後続の車から親切な男の人がおりてきて、車を端に寄せるのを手伝ってくれた。危ない中、本当に助かった。 すぐに車の修理の要請をし、工場にて修理をしてもらった。

エンジンの不具合らしい。 もう15年も乗っている車だから、仕方ないのかもしれないけど、小さい子を乗せているので同じことがあるのは怖い。 しかし修理もしたし、義母から譲ってもらった車だったので簡単には手放せず、また乗っていた。

すると、またもや出先で動かなくなった。 さすがに怖いので、どうこう言ってられず車を売却して買い換えることにした。

譲ってもらった車だから、売った分のお金は義母に返そう、そう思っていた。 とある大手の中古車屋さんに査定に出す。 あっさりと「3000円」と言われた。 そんなものなの？？

かなり苦労して乗っていた車だったのに…そんな価値しかなかったのか。 とってもがっくりきた、初めての愛車の売却だった。

高校を出てすぐの10代後半で、念願の車を買いました。 新車を5年の自動車ローンを組んで購入しました。

ホンダの高級車に属するハイソカーで、価格が高かったですが、どうしても欲しかったので返済を頑張る決意をして購入しました。 その後、20代の前半に結婚をし、20代後半には、我が家にも子供ができ女房を含めて三人家族となりました。

車を買った当時は、車体を見ているだけで気持ちがウキウキして来て、仕事が休みの日には洗車をして車をピカピカにしていました。 私がとても気に入って買ったホンダの車種ですが、女房もとても気に入ってくれ買い物などで愛着を持って大切に乗ってくれました。

そんな我が家のマイカーは購入してから5年経って、二度目の自動車検査の時期となりました。 もうひとり子供が生まれて、我が家のメンバーは４人となりました。 この車は、我が家と共に人生をすごしたと言っても過言ではありません。

私の仕事は世間一般で言う専門職です。 家族が４人となった頃に、私は勤めていた会社を辞めて独立をしました。 役所に届け出をして、個人事業主となりました。

外回り営業で使える車が必要と感じていた自分は、今の車を売却して買い替えをしたいと考えていました。 そのことを女房に言ってみると、女房からは反対という意見をもらいました。 乗りやすい車なので、乗れなくなるまで簡単には売却しないで欲しいとのことでした。

当然自分自身も今の車には愛着があります。 ですので、簡単には売却したくないという考えももちろんあります。 本当は2台の車を所有することがベストなのでしょうが、うちの家計ではそんな余力はまったくありません。

だけど、仕事での利便性を優先した方が所得を増やしやすいという事を女房に言って、今の車を売却して新車にしたいことを説明しました。 今乗っているマイカーを売却のために買取査定に依頼して、その売却した代金の範囲内で購入できる車に買い替える予定です。

今の車は、我が家の移動で大活躍をしてくれ、これまで共に歩んできたのですごく愛着はあります。 ですが、やっぱり自分は新しく我が家にやってくる新車にワクワクしています。